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2007/02/22 作品詳細サイトを公開致しました。

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※曲名をクリックするとダウンロードすることが出来ます。
 
 1 / あの頃のように
        作・編曲:Morrigan
        はじめ、このCDのトラック構成を含めた企画・構想を、Rioから聞いた時、
        各トラック間の関連付けが、特に重要になるのではないかと考え、
        他のトラックと共通性を持たせやすいようなモチーフを当てています。
        トラック1/2/8/9、全てメロディの冒頭は、調は違えど構造は同じになっています。(Morrigan)
 
 2 / もうかないで
        作・編曲:Morrigan 作詞:Rio 歌:K.Juno
        歌詞カードなしで聞いても、意味や想い、僕が思う「ひぐらしらしさ」が伝わるような歌詞を・・・
        というのを第一で作ってたら、 こんな感じになってしまいました。
        今振り返って聴いて見ると、ストレートすぎた上に、同じフレーズばかりで拙く、何の捻りもないなぁと
        色々と反省点はあるのですが、 当時、コミケの会場にて竜騎士07さんにこの詞を褒められた時は、
        嬉しさのあまり卒倒しそうになったのを覚えております。(Rio)
 
 3 / 陽光の小景
        作・編曲:Morrigan
        原作で主人公の迎える、いわゆるいつもの朝、をイメージした曲です。
        ゲーム曲ということを強く意識しており、また、爽やか一辺倒ではなく、
        ねっとりとした感触が残ればいいかな、などという企みがありました。
        その痕跡が、トラック6で強調されます。(Morrigan)
 
 4 / 橙の中で
        作・編曲:Morrigan
        こちらもトラック3同様、ゲーム曲ということを意識しています。
        個人的に、かなり好きなトラックで、ケンタ君人形の話等を思い返しながら聞いて頂けると幸いです。(Morrigan)
 
 5 / ワタナガシ
        作・編曲:Morrigan 笑い声:計名さや香・片霧烈火
        扉を開けたばかりに始まる物語は このCDでいえばパッケージを開封するところから始まると思いまして。
        CDのオビには古めかしい和錠と鍵があるのはそれをイメージしたかったのです。
        つまり、オビはこの「ワタナガシ」をイメージして制作しました。
        それにしても作品のターニングポイントに曲を持ってくるのではなく
        「祭の情景・・・SEだけのトラック を入れたい」というアイディアをはじめ聞いた時は驚きました。(袴田杉壱)
 
 6 / サンクチュアリィ
        作・編曲:Morrigan
        ここから伏線消化・・・というか、CDの色がガラリと変わります。
        同じ楽曲をアレンジして表情を変える・・・というのはよくある手法ですけど、
        ターニングポイントを境に、同じ曲をまったり系・ホラー系で対比してアレンジして収録する・・・というのは、
        自分で思いついておきながら、なかなか良い構成だなーとか思ったんですがどうでしょう?(Rio)
 
 7 / 僕は君に*される
        作・編曲:Morrigan
        ひぐらしからは、自然と映画的なものを感じており、このCDではホラー映画などでよく使われてる
        「超低音をずっとならす」という手法をとっております。
        またRioからのアイディアで、この曲冒頭の電話の音ではじまる演出や、
        「ひたひた」と後ろにぴったりとついてくるオヤシロ様の足音の演出が、
        さらに恐怖を煽ってるのは言うまでもありません(Morrigan)
 
 8 / truth
        作・編曲:Morrigan
        原作の主題となるもの、4つのシナリオの根底に共通して流れるもの、
        それらをイメージ的に提示しつつ、今作での共通モチーフを組み込んでみました。
        制作時点では、原作の答えとしての真実ではなく、前述の通り原作のテーマを提示することで、
        聞き手の方々それぞれの解答をイメージして頂ければ、と考えていましたが、いかがだったでしょうか。(Morrigan)
 
 9 / そして、ひぐらしはき止んだ
        作・編曲:Morrigan 作詞原案:Rio 作詞・歌:K.Juno
        原作のとある箇所で流れる、スタッフロールがあるのですが、その前後、最中をイメージした歌です。
        モチーフの出だしだけは、やはりCDで共通の音を使い、
        ピアノソロである前のトラックから、そのままそのピアノをバッキングとして使うようにして歌に入ります。
        この作品が出た時は、トラック8同様、真実が明かされていないわけですから、
        それにいかほどの意味があるのか、という考え方も出来ますが、
        明かされていないからこその願い、というものもあるのではないでしょうか。(Morrigan)
 
 
▼作品イメージ  ▲このページのトップへ
ブックレットのイメージ等を担当させて頂きました袴田杉壱です。
 
このCDのイメージを制作するときに
「一枚絵では、ひぐらしの中にある不安、恐怖は伝わりにくい。」
 
そうRioさんからはじめに言われてて、
なるほど確かに、文章の中から想像される事と、目に見えない不確かさは、
一枚絵で表現するのに難解なものになってしまいそうだ、と考えていました。
 
同時に「写真との融合というのはどうだろう?現実との繋がりになり、
あり得ぬ雰囲気を出す手助けになるんじゃないか」と提案があったので、
思いやってみたらこれが正解で。
 
また、音が映画的な演出をしていたので、
絵でもやってみよう、とブックレット内の絵をシネマ比率にしてみたら、臨場感たっぷり。
この効果にかなり助けられていると思います。
 
このCDでのブックレットは、曲を演じるための舞台装置だと考えながら制作に臨んでます。
とはいえ、ストーリーの出来事をなぞるのではなく、「あくまで雰囲気を」
と言うことに重点を置いたものに仕上げることが難しくて・・・。
なので意図的にキャラクターの表情というものを無くし、原作のシーン・ストーリーを
一切排除し、背中でキャラの表情を出す、ということに挑戦しています。
 
当時は色々と四苦八苦して大変でしたが、やり切れたと思います。(袴田杉壱)
 
 
▼作品概要  ▲このページのトップへ
 
タイトル:もうかないで
ジャンル:ひぐらしのなく頃に イメージサウンドアルバム(全曲オリジナル)
 
全9曲 / フルカラー8pブックレット付き / プレスCD
 
■イベント初出
コミックマーケット67 2004年12月30日
 
イベント価格 : 1000円
 
 
▼もうかないで - 制作スタッフ  ▲このページのトップへ
制作 : WAVE
  作曲・編曲 : Morrigan (WAVE)
  デザイン・イラスト : 袴田杉壱 (WAVE)
  企画・構成・監修・作詞・作詞原案 : Rio (WAVE)
 
データコーディネイト : Tail
 
ヴォーカル・作詞 : K.Juno
 
笑い声 : 計名さや香片霧烈火
 
 
▼今振り返ってみて  ▲このページのトップへ
「もうなかないで」は、PCゲーム「ひぐらしのなく頃に」を初夏にプレイして、物凄く感銘を受け
同時に「悔やまれるべきはその音楽・・・!自分達ならこんな感じで表現する!」という
なんとも挑戦的な所を発端として、生まれた企画です。
(当時の「解」より前のシリーズは、ゲーム中のBGMは全てフリーのものであり、
音の処理等を竜騎士07さんがやってたというのもあって、音割れ等していたのです。)
 
WAVEが創る二次創作の根底には必ず「再現じゃなくて表現」というものがあり
いつもその点で、かなり苦労してしまうんですが、
「もうなかないで」においては、全くそんなことなく、完成品のスタイル(全体のコンセプトや構成)が
ぽーんと浮かんだのを、今でも覚えております。
(ちなみに一番苦労したのは「AVALON」です。)
 
これは一重に、原作「ひぐらしのなく頃に」が持つ懐の広い世界観と、自由度の高さが
あったからだなぁ、と。そんな世界を創り上げた竜騎士07さんには、ほんと脱帽です。
 
ただ同時に葛藤もあったりとかして、特に大きかったのが「完結していない」という所。
「真相が明かされてない状態での創作は・・・」と思ったのですが、
この企画を話した時に、Morrigan君や杉壱君より
「こたえ(解編)が出る前の今だからこそ、自由に自分たちが思う”ひぐらし”を
表現できるんじゃないか?」と言われて、ここでようやくストンと落ちました。
 
あとはもう、思うがままに、自分達がこうあって欲しい!と描く「ひぐらし」を
たくさん詰め込んで、完成したのが「もうなかないで」です。
 
そういう不安があったことや、”自分達が思うままのものを”というような背景があった為、
コミケ当日までは告知とか全く行わず、会場でWAVEに訪れた人間・かつ、ひぐらしを知ってる方のみが
「おお、ひぐらしの二次創作だ」と喜んで貰えるように、
秘密裏に企画を進めてたんですが(所謂”突発モノ”にしたかった。なので制作スタッフも極端に少ない)
ちょっとした行き違いで、(自サイトで告知する前に)情報が大々的に出ちゃって
困惑したのも、今となっては良い思い出です。
 
 
そこまで自由気ままにやった「もうなかないで」ですが、
蓋を開けてみれば物凄く好評で、今なお、「WAVE作品の中で1・2を争う完成度だ」と
おっしゃる方もいらっしゃるぐらいで。(いやほんとはこんなこと言われてちゃ駄目なんですけど・・・。)
(ただ、尊敬しているクリエイター様の個人blogで
「あの作品の内容、そして構成は本当に凄い。」と言われたのは本当に嬉しかったです)
 
そんな好き勝手やったにも関わらず、思いもよらぬ好評の声を貰って
「ああ、自分達が思うがままに表現しても、受け入れて貰えるんだ!」と
以降の作品の表現に「思い切り」がつけられる、ターニングポイントになったのは、
言うまでもありません。
 
また、この作品が後々「かけらむすび」参加のきっかけになって
ひぐらし解の作曲者daiさんや、歌い手の癒月さん、VOIのタカハシさんと出会う、などと
WAVEにとって、これからも大事な大事な一作なのは間違いないです。
 
この作品を、こういった形で世に出せて、本当に良かったと思ってます。
 
文章・Rio(WAVE) ひぐらしのなく頃に祭 が世に出たのを記念して。
 
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