■カガリビト、とは―?
①旧型機巧人形
若かりし日のリリス・マイヤが生んだ機巧人形の原型。
人間の手助けをする新たな生命体として大量稼働した数年後に“アストラルフレア”の消費量が問題となり始めたが、一度手に入れた利便性を手放せる者は少なく、また簡易的とはいえ、“疑似精神”が搭載された人形に愛着を持つ者も多く、“星への負担”という大問題は先送りされ続けてしまった。
結果的に「終末ノ病」が猛威を振るうまで、リリス率いる研究チーム以外は誰も満足に改良に取り組もうとしなかった事実がある。
彼らは最終的にイヴの手によって稼働凍結されて長きの眠りにつく事となるが、人の滅びた後の世界で“篝火”の制御から脱して「時が来る」前に目覚めてしまった者たちを制御する術はなかった。記憶の欠けた以下の新型機巧人形達が、訳も分からず、“自分達と似て非なる存在”との戦闘を余儀なくされる事態となる事を人間としてのイヴはきっちり想定していたようだった。
新型機巧人形には戦闘機能が搭載された特殊な個体が何名も存在している。
つまり今作設定としては、予期せぬ覚醒に至った旧型機巧人形は“敵生命体”となる存在である。
②新型機巧人形
「終末ノ病」に罹患した晩年のリリス・マイヤの精神は徐々に壊れて、上記①、旧型機巧人形にさらなる“疑似精神(理性)”の追加を試みる研究に執心していた。
「終末ノ病」の蔓延速度から、速い段階で“人類滅亡説”を提唱し、全旧型機巧人形の破壊を打診し、そして北地では話が通らないと見るや、同施設から新型機巧人形のセーフティ装置として稼働準備中であった“篝火”を持ち出し、セントラルへ逃走したアダム・ブレイズとその娘、イヴを、母であるリリス・マイヤは、北地の代表者権限を以て容赦なく殺そうとしたという。
機巧に疑似精神を宿すための“核”となる左手の魔導装置は容量が決まっている。
この装置の改良を長年担っていたアダムを失ったリリスは、彼の死後、娘のイヴを代替品と捉えたようだった。
イヴは母・リリスの思惑を全て理解し、その上で彼女と共に禁忌を侵す。
父の遺言を破り、一度は殺されかけた母に手を貸したのだ。
彼女もまた、アストラルフレアを多く消費する四大の魔力を持ち、疎まれ続けて育った自身と、
種族こそ違えど同じ境遇の旧型機巧人形達を、そして、病に侵されたが故に正常な判断力を失った母・リリスを見捨てられなかった一人である。
結果的に母・リリスは研究途中で「終末ノ病」に斃れたわけだが、彼女の屍を超え、イヴは不完全ながらも“本物の人間”の器となりうる魔導装置の開発に成功する辛勝を収めることとなる。
彼女自身が「終末ノ病」に斃れたのはそのわずか数日後だったという。
最期の日、彼女は父から受け継いだ“篝火”の力で、“旧型機巧人形”の稼働を一時凍結し、新型機巧人形の稼働を開始した。約100体の“偽物”に全てを託して、“人間”としてのイヴはその短き一生を終えたのだ。
CHARACTERS

LADY=ROLELESS

SIR=GEMINI

DAME=GEMINI

KEEPER=SABIK

KEEPER=LEO

KEEPER=SAGITTARIUS

KEEPER=PISCES

KEEPER=ARIES

KEEPER=LIBRA
TIMELINE
物語導入
- 約2100年前
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大地創世神話 → 四属性の神々がこの地に入植
■ 地(東):ガイア
■ 風(西):ヘルメス
■ 火(南):ヘファイストス
■ 水(北):ステュクス
■この時、中央は各神の力がぶつかり合い、相殺される『四大交差』となり、不可侵が暗黙の了解とされる地域となっていた。(無属性地帯) - 約1800年前
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エデン創世神話 → 五神目の中央地入植 ~ 人間誕生 ~ エデン追放
■ 永遠の守護者 → エデンの番人(原初の人間/心を持たぬ者)
■ 篝火 → 智慧の樹
■ 梔子 → 生命の樹■ 白蛇に唆された男女が篝火に触れたことにより、人に心が宿る。
■ エデンの怒りにより、楽園の番人(人間)はかの地より追放される。五国誕生
追放された番人(理性を手にした人間)達は各地に散る。
■ 北:グランドシャリオット/南:フォーマルハウト
■ 東西南北に地風火水の神々を信奉する各国が誕生する。
■ 東:アルデバラン/西:ファータ・クーラ - 約1200年前
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レヴィア・リイン誕生 (生と死の花園=エデンより永遠の呪いを享受)
■ 原始的な生活に疲れ果てた数多の人々が求めた理想郷、
かつての楽園“エデン”に眠るとされる“人の心を制する神力”(篝火)。
それを欲した欲深き人間たちが再び『四大交差の地』を目指し始めた時代である。↓ 200年間ほど:「永遠」を手放そうと足掻くレヴィア・リイン。
※だんだん性格がひん曲がる。 - 約1000年前
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始皇帝レヴィア・リイン(将軍ヌル)による軍事国家“セントラル”創設
■ この時エデンには“篝火”(人の心を制する力)と“梔子”の力の片翼(死の呪い)が残っている。彼女は自らを神話上の“蛇”になぞらえ、“神力”を求める数多の人々の“栄華零落の観測者”として国を興す。
【参考:旧約聖書】
■ 旧約聖書上の蛇(悪魔)がアダムとイヴを唆した逸話や嫉妬の蛇レヴィアタンの逸話が元。
旧約聖書上の蛇は悪魔サマエル(ルシファー)だと言われていて、アダムとイヴを唆した理由も諸説あるが、今回のヌルに関しては「智慧がないのは可哀想」という蛇なりの歪んだ優しさ説を元にキャラ設定している。
物語一期(現代文明期)
- 2053
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エルデ・シン誕生(アルデバラン)
- 2060
-
アダム・ブレイズ誕生(フォーマルハウト)
- 2061
-
リリス・マイヤ誕生(グランドシャリオット)
- 2063
-
ノア・スピリット誕生(ファータ・クーラ)
- 2066
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エルデ奴隷時代
- 2068
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オッド・メドロア誕生
※孤児の為、本人的には出自不明となりますが、ヌルは彼の生まれ年を把握しています。
- 2072
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ブレイズ家の裏切り者
オッド出生秘話
■ オッド(推定4)
アベル・アーセス誕生(アルデバラン)
- 2073
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セントラル ⇔ グランドシャリオット密約譚
■ オッド(推定5)→軍医を目指して士官学校へ。
- 2075
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『セントラルの英雄』誕生
■ 東地平定による事実上の戦争終結。
北地とは密約済、西地は国家形成なし。南地とは表面上もめていない。“篝火”(智慧の樹)による『世界平和』の実現
↓ 東地平定後に南地を支配下に置く小咄が存在します。
- 2076
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『セントラル軍人時代①:南国フォーマルハウト平定譚』
- 2077
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リリス(学生時代)とノア(神託の巫女)の出逢い(カガリビト着想)
- 2079
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『二属性持ちの神童』(オッド)
■ オッド(推定11) → 士官学校卒業・セントラル軍入隊
物語二期(高度文明期)
- 2081
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シンギュラリティ【旧型カガリビト(疑似精神搭載型)大量稼働開始】
■ リリス(20) ノア(18)
■ 機械が人に代わり仕事をするようになる。
■ アストラルフレア消費(環境)問題 → 徐々に生態系に変化が生じる(獣の凶暴化発生) - 2082
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アダム・ブレイズ 北地派遣
■ アダム(22) リリス(21) ノア(19) オッド(推定14) アベル(10) エルデ(29)
- 2083
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『インフィルマの悲劇』
■ 政府方針転換「人類魔法使用制限」の開始
■ アダム(23) リリス(22) ノア(20) オッド(推定15) アベル(11) エルデ(30)↓ この間でオッドが厄介者化している。
- 2084
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アダムとリリスの結婚 ここじゃないかと思ってる。
- 2085
-
アベル:セントラル軍入隊
■ アダム(25) リリス(24) ノア(22) オッド(推定17) アベル(13) エルデ(32)
イヴ・マイヤ誕生
- 2090
-
『北地転属』(オッド)
■ アダム(30) リリス(29) イヴ(5) ノア(27) オッド(推定22) アベル(18) エルデ(37)
- 2092
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『イヴの冒険』編:西地 【旅神(シアン)独立エピソード】
■ アダム(32) リリス(31) イヴ(7) ノア(29) オッド(推定24) アベル(20) エルデ(39)
- 2096
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『終末ノ病』
- 2097
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『フォルスダッドコールの惨劇』(※凶行のリリス戦伏線)
『アベルによるアダム救出譚』(※ロールレス伏線)
■ アダム(36) リリス(35) イヴ(12) ノア(34) オッド(推定29) アベル(25) エルデ(44)
『二派抗争』 (アダム派 VS リリス派)
- 2101
-
『英雄の死』(『水の魔素喰らい』)
→ アダムからイヴへ篝火継承(死の呪いはエデンへ返還)
■ エルデ(享年48) → オッド(享年33) → アダム(享年41)『始皇帝:停戦演説』
→ アダムの死亡公表 人類滅亡確定宣言 第三案提示
→ 新型カガリビトへの魂移植 (倫理的禁忌 第三案 発令)
■ イヴ(16)『ノアの方舟』
→ 新型カガリビトへの魂の転写作業
■ リリス(40) ノア(38) アベル(29)※ ヌルが最初の被験体として、自殺機構を行使、死亡。
※ セントラル招集後、リリス死亡。
※ アベルの死因は不明。
※ ノアは最後までイヴの方舟制作を手伝い、のちに死亡。
■ ヌル(享年不明) → リリス(享年40) → アベル(享年29) → ノア(享年38)